美味しい柿を作ろう!~柿の摘蕾(てきらい)について
柿の摘蕾(てきらい)作業とは
5月から6月上旬頃まで、柿は摘蕾(てきらい)という作業を行います。柿の木には1本の短い枝に
数個以上の蕾(つぼみ)がつきます。
この写真の場合は、真ん中に写っている緑の枝に蕾が4個ついています。このまま放置した場合、短い枝に4個の柿が出来ますが、養分を奪い合うため、それぞれが小さくしか成長せず、隣同士の柿がぶつかり合い変形した柿の実が出来てしまいます。大きな柿を作るためには、適当に間引くことが必要です。この作業を摘蕾と言います。
摘蕾後の蕾です。3個の蕾を落とし、1本の枝に1個の蕾になるようにしました。
摘蕾(てきらい)のポイントは
摘蕾のポイントは
1 1本の枝に1個の蕾
2 5枚以下の枝の蕾は全て落とす(柿の実に適切な養分を貯めるには5枚以上の葉が必要)
3 奇形を落とす(3角形の柿は、この時期に見つける)
4 収穫時に枝や果実がぶつかりそうな蕾は落とす(収穫時の状態を想像しながら適切な空間を確保する)
5 残す蕾に迷ったら、なるべく大きな蕾を残す
以上のようなことを注意しながら、1本1本丁寧に行います。1本の柿の木を摘蕾するのに大体1時間程度の時間が必要です。100本以上の柿の木があるので、かなり大変な作業ですが、大きく美味しい柿を作るには最も重要な作業になります。5月下旬から6月上旬にかけて、いよいよ開花してきます。柿畑も賑やかになってきます。
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今年も実りの秋を迎えました。10月10日から柿の事前予約販売を開始します。
柿にはポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれ、栄養面でも素晴らしい果物です。是非一度甘くて大きい柿を食べてみて下さい。
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