「柿」を食べれば医者いらず!
柿を食べると医者いらず!
柿は美味しいだけでなく栄養が豊富なもの特徴で、こんなことわざがあります。
「柿が赤くなると医者が青くなる」
これは、柿には多くの栄養素が含まれているため「柿を食べると病人が減って医者がいらなくなる」ということを昔の人は分かっていたのだと思います。
柿100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・カロリー60kcal
・炭水化物:約15.9g
・食物繊維:約1.6g
・ビタミンA:約35μg
・ビタミンC:約70㎎
・カリウム:約170㎎
意外にもビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、皮膚や軟骨などを構成するコラーゲンの生成に必須です。 また、抗酸化作用があり、ビタミンEとともに活性酸素を除去し、細胞を保護してくれます。他にも、風邪予防にも効果的です。
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持してくれる効果があります。
また、食物繊維も多く、特に干し柿にするとギュッと濃縮されるため「腸の掃除役」として腸内の環境を整えてくれます。
そして他の果物と比較して多く含まれるのは渋み成分のタンニンです。
タンニンは、なぜ渋い?
渋み成分であるカキタンニンは、天然の植物化合物です。ワインやお茶にも多く含まれます。
実はタンニンに渋いという味がある訳ではありません。タンニンには、タンパク質に強く結合する作用があり、渋柿を食べると舌や口腔粘膜のタンパク質と結合します。
人の口腔内にはムチンと呼ばれるタンパク質によって舌表面がヌルヌルして、舌を保護しています。舌を保護しているムチンとタンニンが結合すると口腔内の滑らかさが失われ、渇いて引き締まった状態になり、この状態が渋いと感じさせているのです。
良薬は口に苦し〜タンニンの効能
タンニンの効能として以下のものがあります。
●二日酔いに効く
●止血作用がある
●抗菌作用がある
「二日酔いに効く」のは、アルコールとタンニンは結合しやすく、体内に摂取されるアルコール量を軽減出来るからです。
「止血作用がある」のは、タンニンはタンパク質と結合しやすく、タンパク質の構造を変形させることで、細胞組織や血管を縮める作用があります。このことを「収れん作用」又は「アストリンゼント効果」 とも呼ばれています。 これが口の中で起これば渋味を感じ、血管で起これば 止血や炎症の抑制などの効果をもたらします。
「抗菌作用がある」ウイルスと唾液を混ぜたものと、そこにタンニンを加えたものとを培養し比較したところ、タンニンを加えたものでは圧倒的にウイルス量の減少が見られたそうです。昔から柿渋の抗菌作用は知られた事実でした。
因みに、渋柿を渋抜きして甘柿になったとしてもタンニン量は変化しません。渋柿の渋抜きという変化は、可溶性のタンニンが不溶性のタンニンに変わる変化です(甘柿の小さな茶色のゴマが不溶性タンニンの状態です)。栄養素としてのタンニン効果は充分期待できます!
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今年も実りの秋を迎えました。10月10日から柿の事前予約販売を開始します。
柿にはポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれ、栄養面でも素晴らしい果物です。是非一度甘くて大きい柿を食べてみて下さい。
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