美味しい柿を作ろう ~8月:真夏の作業
8月:真夏の作業① ~摘果(てきか)で収穫用の実を残す
8月お盆過ぎ。例年だと、お盆を過ぎると一度涼しくなってくるのですが、今年の夏は7月下旬から8月のお盆過ぎまで、毎日猛暑日が続いています(>_<)こんなことは今まで経験したことがありません。外での作業は、10時過ぎると35℃を超えるため、熱中症の危険性があり、朝夕の多少涼しい時間帯を使って作業をするようにしています。
今の時期の作業は、先ずは、最終的に収穫に相応しい柿の実の摘果(てきか)です。5~6月に摘雷摘果は行っているので、今回の摘果は形のおかしい実を間引くことです。
三角形の柿はダメです。
二つに分かれているのもダメです。
一応、春に摘果は行っているのですが、どうしても見落としがあるのです。今回が収穫前の最後の調整になるので、1枝1果のバランスなども確認しながら、なるべく大きな実が全体になるように調整します。
8月:真夏の作業② ~徒長枝を剪定し、柿の実に栄養を集中させる
もう一つは、徒長枝(とちょうし)の剪定(せんてい:伐採すること)です。徒長枝は、まっすぐ上に伸びた枝のことで、実を付けていない場合がほとんどでです。つけていたとしても、吸い上げた栄養のほとんどを伸長するために使うため、柿の実が大きく育たないという欠点があります。柿の実が安定期に入っているため、不要な徒長枝はなるべく剪定し、柿の実に栄養が行くように調整します。
柿の木全体として、徒長枝(とちょうし)が多く見られます。
徒長枝(とちょうし)を選定しました。こうすることで、柿の実に栄養が行くようになるでしょう。
8月:真夏の作業③ ~草刈りもしています。
雑草の生命力は強く、1ヶ月ぐらいでひざ丈まで成長します。そのため、作業の効率を上げるためにも草刈りは重要です。1ヶ月に1回くらいは草刈りしています。
草刈りが終わった後の夕焼け空。
8月:柿の成長は?
さて、柿の実も6cmくらいまで大きくなってきました。
大分立派に成長してきました。何とかこのまましっかりした大きな実になって欲しいものです。
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今年も実りの秋を迎えました。10月10日から柿の事前予約販売を開始します。
柿にはポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれ、栄養面でも素晴らしい果物です。是非一度甘くて大きい柿を食べてみて下さい。
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