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庄内柿の歴史

酒井調良の業績~庄内柿の生みの親

酒井調良の銅像

               鶴岡公園にある酒井調良の銅像

 

 酒井調良(ちょうりょう)は、出羽庄内藩の家老酒井了明の次男として生まれました。20歳で戊辰戦争で新庄・秋田方面に出陣しています。その後、鶴岡の人たちが豊かになるために特産品を作ろうと考え、松ケ岡開墾に参加し、屋敷内に桑を植えて養蚕業を始めました。このことをきっかけに農業分野に興味を持ち始めました。

 

 明治18年に、鶴岡の鈴木重光氏が新潟の行商人から柿の苗木を購入して栽培したところ、その中の一本だけ種なし柿が出来ました。その苗木に、酒井調良は将来性を感じ、積極的に栽培したのが「庄内柿」のはじまりです。この新種の種無し柿は当初「調良柿」と呼ばれていましたが、東京大学の原熙農学博士から「平核無(ひらたねなし)」と名前をつけて頂きました。

 アルコールでの渋抜きの方法も、原農学博士からの助言によるものでした。「平核無」を奉納品として献上する時に「庄内柿」の名が用いられ、以来庄内の名産品となりました。天皇に献上された翌年に酒井氏は享年79歳で死去されました。

鶴岡公園 酒井調良の銅像と柿

       鶴岡公園では、今でも庄内柿と酒井調良の銅像が並んで参拝客を迎えています。   

 

 

 酒井調良と庄内柿の物語は、時代背景や彼の情熱、そして柿への深い愛が背景にあります。彼が残した業績は、庄内地方を代表する特産品を生み出すことに繋がり、その功績は未だに讃えられます。

 

酒井調良の育てた柿を食べてみよう!

 今年も秋になると柿の収穫シーズンになります。「柿が赤くなると医者が青くなる」と古来より言われているように、柿は栄養豊富な果物です。また、庄内柿は種がなく、果肉もしっかりしていて食べ応えも十分です。是非、歴史ある庄内柿を一度ご賞味下さい。

 

庄内柿

 

おすすめ 柿情報

庄内柿今年も実りの秋を迎えました。10月10日から柿の事前予約販売を開始します。

柿にはポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれ、栄養面でも素晴らしい果物です。是非一度甘くて大きい柿を食べてみて下さい。

 

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